フェラ~リで 一般道を97km/hオーバー! 暴走男への裁判官お言葉

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フェラーリ暴走、格好よくない…初公判で裁判官
(2014年3月14日11時52分 読売新聞)

高級スポーツカー「フェラーリ」で暴走運転する動画がインターネットに投稿され、道路交通法違反(最高速度超過)の罪に問われた新潟市中央区近江、無職丸山琢也被告(24)の初公判が13日、新潟地裁(三上孝浩裁判官)であり、丸山被告は制限速度60キロの道を157キロで走ったとする起訴事実を認めた。

検察側は懲役5月を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて結審した。起訴状によると、丸山被告は2012年12月6日午後1時50分頃、同区長潟の道路で、法定の最高速度を97キロ超える157キロで車を運転したとされる。

丸山被告は弁護人から当時の心境を尋ねられ、「飛ばしたいと思った」と答えた。検察側は、丸山被告が友人に試乗に誘われて「一生であるかないかのチャンス」と思い、助手席に乗せた交際相手に「格好いいところを見せてやろうと思った」などと動機を供述したことを明らかにした。

被告人質問で、三上裁判官が「私は法定速度を守るスポーツカーを見て格好いいと思ったことがある。捕まって法廷に来て、格好いいわけがない」と指摘した。丸山被告は「今後こんなことがないよう、(友人に誘われても)自分の意見を言えるようにします」とうなだれていた。

この「お言葉」に対して、反応はさまざまでしょう。

「法定速度を守るスポーツカーを見て、かっこいいと思った」

もちろん、この言葉だけ取り出しても、イマイチな印象かもしれません。

アクセルを軽く踏むだけで、あっさり100キロ超えてしまうような凄いポテンシャルを誇る高級スポーツカーなのに、法定速度を守り、車線の流れに乗っているからこそカッコイイ…… という理屈が、はたして成り立つかどうか。

軽くハイキックするだけで、常人の頭部がもげて吹っ飛んじゃうようなミルコ・クロコップなのに、リングの外で他人の頭を蹴らずに我慢しているのはカッコイイ…… とは、あんまり言わないと思うんですね。

さわるスプーンが、ことごとく全部曲がっちゃうことでおなじみのユリ・ゲラーなのに、ちゃんと無事にカレーライスを食べられてカッコイイ…… ともならないんでしょうね。

でもね、個人的な主観論みたいなことを、いちばん言わなさそうな裁判官が「カッコイイ」なんて言うから、ユニークだなあと思うんですね。

裁判所に行ったことがない方は、一度、平日の昼間に有休取って行ってみてください。

いかに、裁判官が余計なことを言わないかが、よくわかります。

だからこそ、余計なことを言う裁判官が、愛おしくなるんですね。

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被告人質問で、ただの意見や感想を言う裁判官

拙著『裁判官の爆笑お言葉集』をお読みになった方はご存知でしょうが、裁判官が被告人の反省を促すために言葉をかけるのは、単なる気まぐれではなく、法令によって定められているんです。

◆ 刑事訴訟規則 第221条(判決宣告後の訓戒)
裁判長は、判決の宣告をした後、被告人に対し、その将来について適当な訓戒をすることができる。

今回の件は、判決が出る前の「被告人質問」という手続きなので、訓戒とは違います。

それでも、裁判官によっては、今回のように質問でも何でもない「意見」や「感想」が飛び出すこともあるので、油断できないんですよね。

もちろん、「税金で働いている連中なんだから、余計なことを言わないのが当然だろ」と言いたい方の言い分もわかります。

とても合理的な言い分です。

でもね、そんな余計なことを言わなさそうな人に、余計なことを言わせるからこそ、犯罪を犯した被告人が感銘を受けて反省する……ということも、大いにありうるんでしょう。

もっとも、感銘を受けて反省しても、のちのち再犯をやっちゃうこともありえますけどね。

ちなみに、この三上孝浩裁判官については、去年『裁判官「スマホ見せて」法廷でウソの証言見破り無罪…虚偽証言の女性、罪に問われる?』の件でも話題になったことがあります。

無罪判決が出るだけでも珍しいですが、法廷の現場で偽証を見破るってのは、もっと珍しい出来事ですね。なかなかやりますな。

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