人と人の関係は「手編みのマフラー」説

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giampaolo555 / Pixabay

関東地方、雨風が強まってまいりました!

今晩は、ある人と渋谷でサシ飲みする予定が、急遽キャンセルとなってしまったので、ちょっとした哀しみに暮れておったのですが…… もし、こんな大雨の中で渋谷に向かってたら、なかなか面倒なことになってましたよ。

なので、急遽取り止めになって、結果オーライでした。

というわけで、今日は雨が降り出す前に早々に帰宅して、書き仕事を進めています。

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オトナの「社会派絵本」を制作中です

すでに、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、わたくしの13冊目の著書は、初の『絵本』でございます。

今は、というよりもここ10年ぐらい、絵本やライトノベル、写真集など、ビジュアルに訴える書籍が、ブームと言っていい状況にあります。

消費しきれない情報が、手のひらの上のスマホへあっさり届いてくる世の中では、普通に文章を書いても、なかなか読者に届いてくれません。

極端な話、文章だけを書いて確実に売れるのは、村上春樹や宮部みゆき、東野圭吾や湊かなえなど、すでに固定ファンが大勢付いて「ブランド」が確立されているクラスの方々ですね。

並の著者が本を出したとして、世間の人々に じっくりと時間をかけて文章を読んでもらうのは、至難の業となっています。

1~2ページ読んでいると、友人や家族からLINEが来たりして、たいていは そっちに気を取られたりするんですよ。

時間をかけ、何回も推敲を重ねて脱稿し、印刷機を回してもらって紙の上に刻みこんだ文章は、読者の知人が親指ひとつ動かし、数秒で気まぐれに送信した たった何文字かに「負ける」のです。

もちろん、勝ち負けの問題ではありませんが、これから出版を目指す人は、ただ単にキーボードをカタカタ叩くのでなく、SNSのダイレクトメッセージに負けないような、ちゃんと人の感情が動くものを創り出さなければなりません。

これは義務です。

私が文章でメシを食い続けるために、SNSへの対抗策として導き出した答えが、「物語」であり、「ラノベ」であり、「漫画原作」でした。

そして、今回はイラストレーターの方とコラボしての「絵本」というチャレンジを行います。

編集者もイラストレーターも私も、たまたま九州出身ということで、豚骨パワーで力を合わせたいと思います。

この絵本の「キーワード」は?

今回の絵本は、かなり特殊です。

読む人によっては、腹を立てるかもしれません。

テーマは、2006年に起きてしまった京都介護殺人事件です。

『裁判官の爆笑お言葉集』でも採り上げさせていただきました。100以上のケースをピックアップした中でも、読者から最も多くの反響を頂戴した事件です。

「この事件は、介護行政、生活保護行政のあり方も問われている」と、東尾龍一裁判官が京都地裁の法廷で喝破してから、11年以上が経過しました。

しかし、何か変わったでしょうか?

むしろ、要介護者のご家族の負担が増える法改正がなされようとしています。

もちろん、「殺人事件を絵本にするなんて!」という、良識ある方々からのご批判があるでしょう。すでに想定の範囲内です。

とある編集者から、「この企画に興味がある」と打診をいただいたので、某喫茶店でお目にかかったのですが、「どうして、こんな悲しい事件を絵本にするつもりなんですかっ?」と、1時間以上にわたって問い詰められる始末……!

要は、初対面の編集者に呼び出されて、お説教されてしまったわけですな。

MasterTux / Pixabay

でも!

だからこそ!!

この事件を絵本として綴りなおして、世に問う意味があると確信しました。

私は今まで、賛否両論がハッキリ分かれるような本をつくってこなかったからです。

「持論を世に問う」という行為が、物書きとして気恥ずかしいという自意識が、未だにあるのかもしれません。

私には、ただ単に「面白いものを作りたい」という願いしかないからです。ガキの頃から、ずーっと。

とはいえ、仮に世間の反発や異論があるのなら、かえって やる意味がある。

抵抗感や違和感が交錯するからこそ、「家族介護」というメインテーマを、深く掘り下げることができると考えています。

『裁判官の爆笑お言葉集』のように、いい話が存在して、それをいい話のまんま伝えるのであれば、それは必ずしも、プロの物書きがやらなきゃいけない仕事ではありません。

『お言葉集』を書いたころは、私は30歳のフリーターでしたから、あの頃と同じことをやっているのでは、まったく成長がないのです。

それなりに業界に揉まれて、経験を積んだ今の自分なら、ひとつの不幸な殺人事件から、これからの私たちが教訓とすべきものを紡ぎ出せるのではないか。

そして、この絵本の物語を綴るにあたって、何か中心のモチーフになるものが必要だと考えていました。

ここ3カ月ぐらい考え続けていまして、先日、ひとつの「仮説」にたどり着きました。

この世は、1枚の「手編みのマフラー」ではないかと。

そのココロは……

きれいな表面ばかりを 相手にプレゼントすることはできない。

 

ちょっとほつれたり、編み目が粗かったりする「裏側」も必ず付いてくる。

てなわけなので、絵本の原稿を絶賛書き直し中です!

編集の望月さん、スミマセン!

もうしばらくお待ちを~!

congerdesign / Pixabay

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