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橋本一裁判官、野球賭博のダルビッシュ弟に皮肉まじり激励

time 2016/10/15

橋本一裁判官、野球賭博のダルビッシュ弟に皮肉まじり激励

メジャーリーグで活躍するダルビッシュ有投手の弟、ダルビッシュ翔は、よりによって「野球賭博」を仕切った疑いで、逮捕されてしまいました。

兄が人生を賭けて臨んでいる職業を侮辱する行為といえるでしょう。

もともとは、弟のほうが体格が大きく、大人しい性格でいじめられがちだった兄を助けたこともあった。

弟はサッカーの道に進んで、将来を有望視されるが、挫折してしまい、野球の世界で活躍する兄に、スポーツ界での活躍において大きく引き離されてしまった。

 

 

しかも、過去に傷害罪の前科があり、その執行猶予中に犯してしまった犯行でした。

今度は通信アプリの「LINE」を使って、1口1万円で客に、日本プロ野球や米メジャーリーグの試合の勝敗を予想させ、少なくとも1億1千万円以上の賭けの申込みを受けた疑いです。自らも賭けに参加したとして、常習賭博の罪にも問われました。

 


◆ 刑法 第186条(常習賭博及び賭博場開張等図利)
1 常習として賭博をした者は、3年以下の懲役に処する。
2 賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、3月以上5年以下の懲役に処する。

 

「賭博場開帳図利」は、とばくじょうかいちょうとり と読みます。日本において、ギャンブルは公営のものしか認められていません(競馬・競輪・競艇・オートレース)ので、社会の風紀を乱さないよう、厳しく処罰されるのです。

 しかし、弁護士側はLINEが「賭博場」といえるかどうか、法解釈の問題に持ち込み、ギリギリの攻防を続けました。

 裁判所は最終的に、「必ずしも、特定の場所に賭博参加者を参集させる物理的理由はない」としたうえで「携帯電話(スマートフォン)の使用できる場所で賭博ができる環境を整えた」として、LINEを賭博場に該当しうると認定しています。

 

 今回の事件に対して、反省を示し、兄や一家に迷惑をかけぬよう「ダルビッシュ」という名前も捨てて出直すと覚悟を示していたダルビッシュ翔被告人。

 これに対して、担当の橋本一裁判長は、執行猶予つきの有罪判決を言い渡して「判決が『甘いな』思う人や『刑務所に行けばいい』と思う人もいると思います。ダルビッシュの名前を変えたいとかじゃなくて、あなた自身が変わってください。社会人としてよく考えてください」と語りかけました。

 翔被告人は、何度も「はい」と返事して、その説諭に異論がない意思を示していたようです。

 兄のダルビッシュ有も、プロ入り直後はいろいろありましたが、やがて野球が自覚を芽生えさせ、心を入れ替えて、球界でも屈指の名投手となったわけです。
 
 

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再度の執行猶予……?


 橋本裁判長は、

  •  利益を得ようとはしていない
  •  不特定多数の賭博者を勧誘したわけではなく、仲間内の交友関係の中で行われた
  •  反省の色も見せている

 として、懲役2年4月・5年間の執行猶予としています。

 

 ただ、執行猶予中の犯行で、再び執行猶予を付けることは、稀な出来事だと聞いたこともあるのです。実際、法律上の要件は非常に厳しいです。

 
 

◆刑法 第25条(刑の全部の執行猶予)
1 次に掲げる者が三年以下の懲役若しくは禁錮又は五十万円以下の罰金の言渡しを受けたときは、情状により、裁判が確定した日から一年以上五年以下の期間、その刑の全部の執行を猶予することができる。
  一  前に禁錮以上の刑に処せられたことがない者
  二  前に禁錮以上の刑に処せられたことがあっても、その執行を終わった日又はその執行の免除を得た日から五年以内に禁錮以上の刑に処せられたことがない者

2  前に禁錮以上の刑に処せられたことがあってもその刑の全部の執行を猶予された者が1年以下の懲役又は禁錮の言渡しを受け、情状に特に酌量すべきものがあるときも、前項と同様とする。〔後略〕

 

つまり、刑法25条2項により、ダルビッシュ翔被告人の執行猶予中の犯行に、再び執行猶予を付けるには、「言い渡すのが1年以下の懲役・禁固刑であること」「情状に特に酌量すべきものがあるとき」に限定されるはずなのです。


今回は「懲役2年4月」ですよね。1年を完全に超えちゃってますが、これで再度の執行猶予を付けられる理由がわかりません。どなたか詳しい方、ご教示ください!(^_^)

 


 
 

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長嶺 超輝

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「ナガミネ マサキ」 と読みます。たまに、「カンダ マサキ」と間違われます。 [詳細]

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