ピコ太郎「ペンパイナッポーアッポーペン」の論理性

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 祝・ミュージックステーション出演!!(ロケVTRだったけど)

 

 きりもみ空中3回転 底ぬけAIR-LINEのキャブラー、古坂大魔王の新ネタ “Pen-Pineapple-Apple-Pen”が世界を席巻し、ついにYouTubeの週間再生回数で世界一を獲得してしまいました。

 おめでとうございます!

 PPAPを知らない方は、適当に検索してご覧ください。

 
 私が注目したのは、PPAPの「正しい舞い方」を解説した、このプライマリーレッスン動画です。

 素晴らしい解説です!「インパク知」の「10・10」あげちゃいましょう!

 もちろん、こんなものに「正しい」も何もあったもんじゃないのですが、PPAPのパロディや二次創作が世界中で溢れている現状を、PPAP本家本元のピコ太郎氏は、嬉しくもあり、苦々しくも思っていらっしゃるのです。

 「お前ら、なっちゃいねぇ! 適当に踊るな」

 そんな心中の苛立ちが、PCの液晶画面を通じて聞こえてくるかのようです。

 

 正しいPPAPを世界へ普及させるため、ピコ太郎氏は正統なる「お手本」を示していらっしゃいます。総本家としての誇りを賭けて。

 さらに、その「お手本」の舞いのひとつずつを、丁寧に根拠づけながら魅せていくという、PPAP入門者にとっては、かゆいところに手が届く充実の解説ぶりです。

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PPAP解説動画の主な内容

 

  •  アップルは「鉄の爪」で持つべきだが、パイナップルは「鉄の爪」で持たず、横方向へ持ち替えよ。 アップルとは大きさが異なる上、鋭いフサフサ葉の部分で手を負傷してしまうおそれがあり、危険である。
  •  アッポーペンの「ペン部分」 もはや、ペンとしての独立性は喪失している。すなわち「アッポーペン」は、それ自体でひとつの物体として融合したことになる。
  •  アッポーペンの「アップル部分」を決して持ってはならない。 アップル部分を持つほうが重心が低くなり、持ちやすいのは確かだ。しかし、それは「ペンアッポー」でしかなく、ラストが「ペンパイナッポー・ペンアッポー」となり、成立しない。多少バランスを崩してでも「アッポーペン」であることを放棄してはならない。
  •  アッポーペンとパイナッポーペンをぶつけるときも、必ず「ペン部分」を持つ。 さもなくば「ペンパイナッポーアッポーペン」の並びが崩れるではないか。

 

 ……圧巻です。これ以上論理的な解説がありうるでしょうか。

 古坂さんは、NHK「爆笑オンエアバトル」で、このPPAPの原型となるネタを、立川談志さんの前で披露したそうです。会場からの反応は散々だったようですが、談志さんは絶賛したとのこと。

 時代を超えて、面白いものを的確に見抜く眼力は、さすがですね。

 確かに、一言で片付ければ「シュールなネタ」ですが、おそらく談志さんは、シュールさの中に潜む鮮やかな論理性に、イリュージョンを感じたのではないでしょうか。

 

 ピコ太郎の解説動画を鑑賞して、改めて思いを強くしました。

 新しい企画を立てるための基本方針は『堅いネタを柔らかく 柔らかいネタを堅く』です。

 難しい話を難しく書くのって、じつは慣れれば簡単です。そのまんまですから。

 難しい話を簡単に書くほうが、はるかに難しい。

 

 また、くだらないことを、くだらない感じでやるのって、つまらないと思うのです。

 くだらないことほど、真剣な表情で淡々と掘り下げていくほうが、新しい切り口の企画の種が見つかりやすい。私はそう確信しています。

 

 私が新しい企画を立てて、編集者や友人知人に披露しても、いまいち人々の心を打たないときがあります。

 そういう場合って、真面目なことを真面目に書いたり、愉快なことを愉快に書いたりと…… たいがいの場合「そのまんま」なんですよね。

 もちろん、ヒネれば常に面白くなるってわけじゃありませんが、『堅いネタを柔らかく 柔らかいネタを堅く』は、試してみて損はない 企画立案の基本方針です。

 

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