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加藤亮裁判官「法廷で居眠り……」


 2013年3月27日、福島地方裁判所201号法廷での発言です。

 普通は、法廷での居眠りに対しては「不謹慎」とか「厳粛な雰囲気を壊す」といった内容の注意になりそうなもの。言葉には出さなくても、裁判官によって「自分に対して敬意が足りない」と思っていてもおかしくありません。

 福島県内では、東日本大震災直後に発生した福島第一原発事故の影響で、半径20キロ圏外への避難を余儀なくされた住民たちが、今までペットとして飼ってきた犬や猫をやむをえず置いていくという事態が続出しました。

 このときの裁判で裁かれていたのは、その犬や猫を救助しようとして原発から半径20キロ圏内の立ち入り禁止区域に無断で入ったとして逮捕された親子です。実際に東京都内へ車で連れて行って保護する活動を続けていました。

 警戒区域の通行許可証を自宅のプリンタで偽造していた点が無視できないとして、結局は有罪判決が出ています。

 とはいえ、決して私利私欲でやったことではなかった。被災者から直接の依頼を受けてペットの捜索を請け負ったことも多かった。そこで、被告人に最低限のリスペクトを示す意味でも、加藤裁判官はこのような注意を「居眠り傍聴人」に促したのではないでしょうか。

 ちなみに、東日本大震災で多数の被災ペットが置き去りにされた事実を深刻に受け止めた環境省は、方針を変更し、条件付きで避難所にペットを連れて行けるようにしています。
「屋内に入れてはならず、屋外でケージに入れる」「排泄物や散歩などの管理を怠らない」「大型動物・危険動物・爬虫類でない」などの条件が課されている場合が多いようです。

 

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そのほか、加藤裁判官のお言葉

 

  • 「80万円を1か月で使い切ってしまうような、金銭感覚が薄いあなたに、お母さんの指導監督は必要ないですか?」 ……東日本大震災の被災地で窃盗を繰り返した男の裁判。実家に迷惑かけたし、親に合わせる顔がないと、母親が情状証人に立つことを拒否した21歳の被告人に対して。 (福島地裁・加藤亮裁判官)2013年3月26日

     

     

     

  • 「さっきから『自分の甘さ』ばっかり言ってるけど、その言葉、禁句にしよう」……2011年4月、福島第一原発の警戒区域内での無人宅侵入盗。20歳の男2人組に対する被告人質問で、原発事故に付け込む悪質な犯行に至った原因を詰問しながら。 (福島地裁・加藤亮裁判官)2012年8月17日

     

     

     

  • 「大型モニターの下、危ないんで気を付けてくださいね」 ……裁判中、法廷が地震(震度2)に見舞われ、検事と弁護人に向けて。(福島地裁・加藤亮裁判官)2012年8月17日

     

     

     

  • 「いつになったら社会貢献するの。死ぬつもり、死ぬつもりって繰り返してるけど、もう少し社会貢献してから死んでくださいよ」……自宅で覚せい剤を使用して捕まった30代の男性に対して、被告人質問で、今後の生活や受け入れ態勢などについて15分ほど被告人に確認した後で。(福島地裁・加藤亮裁判官)2011年6月1日

  福島地裁総務課は毎日新聞の取材に応えて「被告が『死ぬ、死ぬ』と繰り返す中で、更生する意欲を裁判官が聞いている流れの中での発言だった。表現に配慮して誤解を与えないよう発言すべきだった」と回答した模様。

 
 

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長嶺 超輝

長嶺 超輝

「ナガミネ マサキ」 と読みます。たまに、「カンダ マサキ」と間違われます。 [詳細]

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