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片岡理知裁判官「あなたの持病のひとつを……」

time 2016/09/06

片岡理知裁判官「あなたの持病のひとつを……」

NewsweekのWeb版に記事を一度に2本掲載して頂きました。

今回、テーマは渋いですが、読みごたえはあると思いますし、日頃の話題づくりに貢献できるのではないかと思います。どうぞ宜しくお願いします!


 

裁判官「私も心臓病、頑張って」 有罪判決の被告励ます

2010年4月10日 朝日新聞デジタル

 「自分も同じ病気。負けないで」。9日、東京地裁で脱税事件の判決言い渡し後、心臓病を理由に減刑を求めた被告に裁判官が語りかけた。病気は「有利な事情」とは認められなかったが、被告は「ありがとうございました」と頭を下げ、退廷する裁判官を直立不動で見送った。

 3年間で約9400万円を脱税したとして、法人税法違反罪に問われた東京の金属卸販売会社長(54)と同社の公判。片岡理知(まさとも)裁判官は社長に懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)、同社に罰金2千万円(同罰金2800万円)を言い渡した。複数の心臓疾患を理由に寛大な判決を求めていた社長に、片岡裁判官は「体調がよろしくないことを酌んだ判例はあるが、今回はあえて(減刑の理由に)挙げなかった。体が悪いから罪が軽いとは言い難い」と指摘。「あなたの診断書にあった病気の一つを私も持っている。それに負けないで、会社の事業を頑張ってほしい」と語りかけた。

 言い渡し後、社長の弁護人は「被告の更生を真に願った言葉。被告も真摯(しんし)に受け止めていた」と話した。

 確かに、「持病がある」から、仕方なく「脱税した」という筋道は通りませんよね。

 おそらく、本人の強い要望で「持病を減刑の理由として主張してほしい」と言われていたのではないでしょうか。 それが却下されて、弁護人は内心ホッとしたのかもしれません。

 判決後に語られたと報じられているコメントからは、そのようなニュアンスが伝わってきます。

 減刑の理由にしなかったとはいえ、結果としては執行猶予は付いたのですから、今後何があっても「持病のせいにしないで」という、熱のこもったメッセージだったのだと信じます。

 片岡裁判官は、1974年11月19日生まれで、判決言い渡し当時は35歳なので、それで心臓に持病があるというのは大変です。

くれぐれも体調に気をつけながら、法廷で活躍していただきたいと願っています。

 

 以上、このブログでは、2007年3月刊行『裁判官の爆笑お言葉集』と、2008年9月刊行『裁判官の人情お言葉集』に収録できていない説諭をご紹介しています。

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いらっしゃいませ

長嶺 超輝

長嶺 超輝

「ナガミネ マサキ」 と読みます。たまに、「カンダ マサキ」と間違われます。 [詳細]

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