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元俳優 高知東生被告人を裁く 室橋雅仁裁判官の説諭あれこれ

time 2016/09/01

元俳優 高知東生被告人を裁く 室橋雅仁裁判官の説諭あれこれ

高知被告に懲役2年求刑=覚せい剤使用認める―東京地裁
時事通信 8月31日(水)17時1分配信
 
 横浜市内のホテルで覚せい剤を使用したとして、覚せい剤取締法違反などの罪に問われた元俳優高知東生(51)=本名・大崎丈二=、知人の元ホステス五十川敦子(34)両被告の初公判が31日、東京地裁(室橋雅仁裁判官)で開かれた。

 2人は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。検察側はいずれも懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予を求め結審した。判決は9月15日。

 

 いやぁ、楽しみです。

 9月15日が楽しみです。

 楽しみと書いては不謹慎かもしれません。

 もちろん、彼らがやったことは善くないですが、それはそれで反省して、今後は他人に迷惑を掛けないよう生きていってくだされば、十分だと思います。

 そんなことはさておき、担当が室橋さんだというのが素晴らしい。

 

 室橋雅仁。

 裁判官の説諭界においては、超大物です。

 私は、この人の裁判を観るためだけの目的で、青森へ行ったことがあるほどです。当時は東北新幹線が青森まで繋がっていなかったので、特急を乗り継いで行ったわけですが。

 あと、2012年には岐阜にも行きました。 出版社経由で、とある被告人から手紙が来て、「弁護士さんから渡された本で紹介してあった室橋裁判官に、私はこれから裁かれます」ということだったので、朝から裁判を観て、手紙をくれた人にも面会してきました。

 そもそも、室橋さんがいたから、『裁判官の爆笑お言葉集』という本が成立したといっても過言ではないですし、私にとっては、いろんな縁をくれた裁判官です。

 

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「人生告白系」 室橋雅仁裁判官のお言葉集

 
 

  • 「この時期に、あなたを見ていて思い出した小説があります。チャールズ・ディケンズの『クリスマスキャロル』を知っていますか。街の人々に嫌われていた主人公が、クリスマスの夜、それまでの悪行にさいなまれる夢を見た。彼は、それまで儲けたお金を社会へ還元し、人々に慕われるようになった。あなたも心を入れ替えて、お孫さんから立派なお爺さんだと言われるよう頑張ってください」(2005年12月22日 青森地裁)

     

     
     

  • 「私も中学時代、いじめに遭い、誰も口をきいてくれず、辛い思いをしました。ですが、我慢して、我慢して少しでも人の役に立とうと頑張ってきました。あなたも辛いと思いますが、厳しく自分を律して頑張ってください」(2006年11月29日 青森地裁)
     
     
  • 「小学4年の誕生日、私の両親が病気で寝込んでしまいました。プレゼントもなく、300円を渡されただけで、寂しい思いをしましたが、それでも、早くよくなってほしいと思っていました。お子さんも、両親が元気でいるのが一番いいと思っていたのではないでしょうか。」(2006年3月10日 青森地裁)
     
     
  • 「私も昔、裁判官になる前に、パチンコに熱中していたことがありました。父親に借金までしてパチンコに負けたとき、オヤジが苦労して稼いだお金で、こんなことをしていいのかと思い、それから20年、一度もパチンコはしていません。あなたも自分の意思でやめるしかないんですよ」(2007年3月7日 青森地裁)
     
     
  • 「これで最後にするという言葉を考慮して、量刑を選択しました。これから刑務所へ行くことになりますが、まずは、あなた自身の身体をいたわってください。私の父親も60になりますが、この世に生まれた証しを残したいと、何かいろいろとやっているみたいです。昨日の晩、雪が降っていましたけど、街を歩いていて、あなたと同じ歳ぐらいの焼き芋屋のおじさんを見つけまして、『お客はあんまり来ないけど、一生懸命、毎週来てるんだ』と言っていました。そこで焼き芋を2本、1本はサービスしてくれたんですが、買いました。前に刑務所を出たとき、娘さんが迎えに来てくれたことも忘れずにいてくださいね」(2010年3月10日 東京地裁)

 

 詳しくは、裁判官の爆笑お言葉集裁判官の人情お言葉集に載せていますので、ご興味のある方は読んでみてください。

 近ごろは裁判以外の書き仕事が増えたため、しばらく裁判所から足が遠のいていました。

 だけど、こうやって振り返っていると、久しぶりに室橋さんの法廷を観てみたい気持ちが湧き起こってくるのを感じます。
 

 目先の忙しさにかまけて、室橋さんが東京の法廷にいらっしゃるという贅沢を味わうのを忘れていました。

 味わわなければなりません。

 刑事6部、726号法廷か……。 来週たまたま「冤罪ファイル」の取材で東京地裁へ行くので、ついでに覗いてみたいです。

 

 

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長嶺 超輝

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