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「取材したいことがある」 ⇒ 必要経費はみんなから集めりゃいい?

time 2016/05/27

「取材したいことがある」 ⇒ 必要経費はみんなから集めりゃいい?

ノンフィクション取材費、ネットで支援 出版社に代わり
2016年5月25日16時20分 朝日新聞デジタル

 「ノンフィクション冬の時代」と言われるなか、ネットで賛同者の寄付を募る「クラウドファンディング(CF)」で、ノンフィクションの取材費を集める試みが始まっている。十分な取材費や原稿料を出せなくなった出版社に代わって、手間ひまのかかる報道の現場を広く一般に支えてもらおうとの狙いだ。

 取り組んでいるのは、講談社編集者で、ニューヨーク市立大ジャーナリズムスクールに特別研究員として留学中の石井克尚さん(35)。

 社の事業ではなく個人の実験として「REPOSEED(レポシード)」と題したプロジェクトを開始。第1弾として、犯罪被害者の問題など50冊以上の著書があるノンフィクションライター、藤井誠二さん(50)の「沖縄アンダーグラウンド」の取材費を、CFサイト「キャンプファイヤー」で募集している。「浄化」運動で消えた売春街を通じて、米軍基地問題にもつながる戦後史を浮かび上がらせる作品だ。

 ログイン前の続き冒頭部分を無料で公開(https://reposeed.atavist.com/untitled-project-9h800)。寄付額に応じて、仕上がった章を順次読める(1千円以上)▽取材報告会に参加(5千円以上)▽原稿完成後に著者が取材地をガイド(10万円以上)――などの特典がある。目標として設定した30万円は今月2日からの15日間で達成したが、今月末まで募集を続ける。

 

いいなぁ~、クラウドファンディングで取材経費集め!

時代として、このような流れになるのは必然的だろうと思います。

 

雑誌であれば、記事の執筆に必要な取材経費(交通費、滞在費、謝礼など)は、編集部から出ます。先払いに応じてもらえるところも多いです。

ただし、書籍の原稿を書いているとき、普通、取材経費は出ません。これが困りものなんですよね。
どうしても書きたいテーマに関しては、雑誌に連載させてくれそうな媒体を探して、後々の書籍化を狙ってもいいでしょう。
しかし、雑誌の数自体が減っている昨今において、「連載記事」の「書籍化」は複数のハードルを超えなければならず、極めて困難な道のりです。

よって、たいていの場合は著者が自腹を切ることになります。2011年の春から、東日本大震災の被害に付け込む犯罪を取材したときには、いろんな裁判が東北だけでなく、あちこちで頻発するもんで、各地の法廷取材に要する費用が当初の想定をはるかに超えてしまいました。 後悔はしていませんが、「全額自腹」以外の方法もあっただろうなと思います。

 

クラウドファンディングって、日本ではちょうど震災直後に『レディーフォー』が注目され始めたような流れでしたよね。

取材を進めながらも「こういうシステムの助けを借りてお金を集められると素晴らしい」と思ったものの、「事前準備や支持者集めも大変そうだな」と、二の足を踏んでいました。

 

震災に付け込む犯罪を本格的に取材した人はいなかったので、この地震大国にとって重要な記録になると信じ、個人的にもやりがいは感じていたのですが、初版印税を大幅に超えるような額を取材で費やすのは、いくらなんでも無謀ですよね。

気合いだけでなく、冷静さも必要でした。

この記事のように30万円ぐらいなら、頑張ればどうにか集まるかもしれません。

 

取材経費……、Web記事だと どうなんでしょうね?

現状では出ないことのほうが多そうですが、将来はわかりません。

紙媒体の原稿料は、じわじわ下がってますが、Webの原稿料は、じわじわ上がってます。業界の中で、その潮流をひしひしと感じ、受け止めています。

かつて、Webライティングの相場は「1字1円以下」が当たり前で、10年以上前、駆け出しライター時代の私も、0.1円/字で書いたことがありました。
少ない予算で大量に書かせてWebに載せていることが「充実したコンテンツ」を意味し、そういうサイトを検索エンジンは上位表示させていたわけです。

 

しかし、ここ数年でGoogleの人工知能が、Web記事の「品質」まで判別できるようになり、今ではWebの原稿にもプロのクオリティが求められているのです。

 

ただ単に、キーワードを散りばめてあるだけでなく、記事自体が「読むに値する文章」でなければなりません。

 

紙の原稿料に慣れていると、「Webは安いなあ」と、つい思ってしまうのですが、原稿料の額面だけに惑わされ、Webを格下に見ていたら、じり貧に陥るのは確実です。

将来性を考えれば、ライターは「Webシフト」していくべきです。

 

Webは、双方向性や即時性、字数の無限性など、紙では実現できない特徴がたくさんあります。

記事をデジタルで読むのが当たり前になれば、もうすぐ、紙とWebの原稿料相場が逆転する時代が来てもおかしくありません。

そうなれば、取材経費もWeb編集部が出してくれそうです(^_^)  しめしめ♪

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いらっしゃいませ

長嶺 超輝

長嶺 超輝

「ナガミネ マサキ」 と読みます。たまに、「カンダ マサキ」と間違われます。 [詳細]

▼くだらないのに、ためになる。「18歳選挙権」時代に 親子で学べる 学園民主主義バトル小説!

▼東日本大震災の被害に付け込んだ 卑劣な犯罪の記録。「地震大国」に住む以上、目を背けるわけにいかない現実

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